Dropboxとgitを使ったソースコード管理
現在、Androidのアプリを作成を通じてJAVAの学習を進めていますが、そんな中、作成中のソースコードを知人と共有したいと思うことがありました。
ソースコードを共有するには様々な方法があると思いますが、真っ先に思い浮かんだのは、巷で流行っている(?)GitHubの利用でした。
ただ、GitHubを無料で使用した場合では、知人”のみ”にソースコードを公開することができません。
公開範囲が全世界の方々になってしまうのは、少し抵抗感があります。
・知人と手軽に、かつ限られた公開範囲でソースコードを共有する
というこのお題ですが、Dropboxとgitを使用した仕組みを導入してみましたので、やり方を記録しておきます。
◆ 環境
OS:Windows7 64bit
クライアントとしてGUIでgit操作が可能な、Tortoisegitを使用します。
◆ 必要なソフトのインストールなど
・msysgitをインストール
※ 今回使用したVersion:Git-1.8.4-preview20130916
Windowsでgitを使用するために必要です。
下記よりダウンロードしてインストールすればOK。
・Tortoisegitをインストール
※ 今回使用したVersion:TortoiseGit-1.8.6.0-64bit
こちらも下記よりダウンロードしてインストール。
http://sourceforge.jp/projects/tortoisegit/
GUIでのインストールなので簡単です。
・Dropboxをインストール
※ 今回使用したVersion:Dropbox 2.4.7
これまた下記よりダウンロードしてインストール。
また、Dropboxのアカウントを作成します。
今回のケースでは、ソースコードを共有する人と同じid/passwordを使用します。
◆ Dropbox上でリモートリポジトリを作成する
ここが結構ポイントで、ハマりました…
例として、下記のフォルダをリモートリポジトリにするとします。
C:/Users/user_name/Dropbox/Private
まず、このフォルダに「test.git」を作成します。
その後、「test.git」内でリポジトリを初期化します。
「test.git」内で右クリック→《Git リポジトリをここに作成》を選択し、「Bareを生成」にチェックを入れて《OK》を押下すれば完了です。
(ここで「Bareを生成」にチェックを入れないと、後々ローカルからリモートリポジトリへプッシュする際に、エラーが発生してプッシュできません)
◆ Dropboxからローカルへリポジトリをクローンする
ローカルで使用するフォルダを下記とします。
C:\workspace
このフォルダ内で右クリックし、《Gitクローン》を選択します。
URLに、先ほど共有リポジトリを作成したフォルダを指定します。
今回の場合は下記になります。
C:/Users/user_name/Dropbox/Private/test.git
ディレクトリに、ローカルで使用するディレクトリを指定します。
C:\workspace\test
OKを押下すれば、ローカルにクローンされます。
◆ ファイルを追加し、コミット&プッシュしてみる
ローカル環境で適当なファイルを作成し、追加&コミット&プッシュしてみます。
まず、ローカルの作業ディレクトリに「test.txt」を作成します。
作成したら、追加とコミットを行います。
作成した「test.txt」上で右クリックし、
《Tortoisegit》 → 《追加》を選択 → 表示されたダイアログにて「test.txt」が選択されていることを確認後、《OK》を押下します。
次に、「test」フォルダ内にて右クリックをし、
《Git コミット -> master》を選択します。
メッセージ欄には、変更履歴を記載します。
gitでは、下記のように記載するのがお作法のようです。
-----------------------------------
1行目:変更点の概要
2行目:空行
3行目:変更点の詳細
-----------------------------------
メッセージを追加したら、《OK》を押下してコミットは終了です。
コミットが終了したら、リモートリポジトリへプッシュします。
「test」フォルダ内で右クリックを行い、
《Tortoisegit》 → 《プッシュ(リモートへ反映)》を選択します。
もともとDropboxからクローンしてきたプロジェクトであれば、
デフォルト設定のまま《OK》を選択すると、プッシュは完了します。
プッシュが完了すれば、Dropboxのアカウントを共有した人が、同じソースコードをローカルにクローンすることができます。
◆ まとめ
・Gitサーバーへ接続するために必要な設定を、Dropboxを使用することで簡素化
・通常、Gitを使用する際に必要なコマンドライン操作が不要 (Tortoisegitの使用)
DropboxとTortoisegitを使用すれば、難しい設定をすることなく、気軽にソースコードを限られた範囲内で共有することができます。
非常に簡単にソースコードを共有できる&管理できる方法ですね。
◆ 参考にさせていただいたサイト
サルでもわかるGit入門
http://www.backlog.jp/git-guide/
Git+Dropboxでのチーム開発入門
http://www.slideshare.net/himaratsu/git-14042522